金利と株価についての基本的な関係を前回書きました。今日は、金利と為替の関係です。私たち投資家は高い金利を欲します。日本人に限らず欧米の投資家も常に高い収益を求めて資金を動かします。日本(日本円)の金利が0%台、米国(米ドル)が5%台のとき。5%の米国が魅力的ですが、それでも為替リスクがありますので、無条件に全資金を米国(米ドル)に投資してよいわけではありません。金利5%は魅力的だけど、円高で為替差損を抱えることになるかも知れないし・・・。 これは日本人のスカウト発想です。為替は相対的なものなので、米国人の立場で考えることも大事です。自国の金利が5%の米国人のうち、金利が0%台の日本に投資したいと思う人がどれほどいるでしょうか。敢えて日本に投資して、ドル高・円安になる可能性を考えれば普通に自分の国で5%の金利を享受したほうがよいのでは・・・。と考える米国人は多そうです。個人投資家レベルの発想で考えただけでも、おカネは金利が低い方から高い方へ流れやすいことがわかります。もちろん、絶対に常にそうだということではありません。為替変動要因はたくさんある中で、金利は為替変動の重要な要因のひとつであり、それに注目すれば、低金利通貨よりも南アフリカランドなどの高金利通貨は有利と言えるということです。株式市場と同様に為替先物取引市場に参加して資産形成を目指す場合も、経済の根幹を成す金利に注目することが重要です。通常、通貨ペアでは、買う時がプラスであれば売る時はマイナスになる;あるいは、売る時がプラスであれば、買う時はマイナスなるものと思っていましたが、スワップ金利を拝見したところ、買うも売るも両方マイナスの通貨ペアが存在することに気づきました。例えば「中国元/円」、「韓国ウォン/円」など。これは何ででしょうか。実はひまわり証券取扱30通貨ペアの中で、買い・売り共にスワップ金利が支払いになっているものがいくつかあるのです! (2006年8月1日現在)ご質問いただきました「中国元/円」「韓国ウォン/円」のほかにも「タイバーツ/円」「台湾ドル/円」も同じく、買い・売り共にスワップ金利が支払い。なぜそうなるか…実は、「ロールオーバーコスト」から生じるものなんです!!では、順を追ってお話させて頂きますね。各通貨にはそれぞれの金利があります。例えば日本の政策金利は0.1%。100万円預金しておけば1年後には100万1000円くらいになるということですね。つまり今の100万円という価値は1年後には100万1000円くらいの価値があるということなのです。(これは他の全ての通貨にもいえることです!)というわけで、お持ちのポジションをどんどん翌日へと持ち越していくためにはその持ち越す分だけの金利差調整が行われなければなりません。 そして、この金利差を調整する方法としてインターバンクではある方法が取られています。それは「スポットとフォワードで逆の取引をする」という方法なのです。ちょっと込み入った方法ですが…(すみません…)つまりは、ポジションをどんどん翌日へと持ち越していくために、今持っているポジションを一旦決済して(スポットレートで決済)、受渡し日がその1営業日後になる取引を同時に行う(フォワードレートで新たにポジションを作る)のですね。ここで大事なのが、スポットレート・フォワードレートは金利差によって同じにならないということ。これによって発生する損益をスワップ金利というわかりやすくした形で提供しているのです。そして、相対取引のインターバンクでは「スポットとフォワードで逆の取引をする」行為にも取引コストが発生します。このコストもスワップ金利には反映されておりますので、受取・支払いのスワップ金利が同値にならない場合や買い・売り共に支払いのスワップ金利が発生する場合があるのです。長くて退屈なお話になってしまったかも知れませんが、以上、よろしくお願いします。これからの暑い夏に向けて、それに負けないくらい一緒に熱く熱くFXを盛り上げていきましょう!